どうも、きむりょです。
いろいろ調べたけど、SEO対策って結局何なんだろう…?
SEO対策とは、ざっくり一言でいうと「検索順位を上げるための対策」のことです。
検索順位は、Googleの検索エンジンが巡回(クロール)することで決めます。
Googleは「ユーザーのことを第一に考えたアルゴリズム作り」という方針を一貫しています。
つまり、「検索する人にとって有益なサイトほど、上位表示する」ような仕組みを目指しているのです。
ふーん。じゃあ、ユーザーのことだけ考えてサイトを作ればいいってことね…
ちょっと待ってください!
そのサイトがユーザーファーストかどうかを判断するのは、インターネット上を巡回しているGoogleのクローラーです。
Googleのクローラーは、さまざまな要素でそのサイトを解析して、評価しています。
ということは、どのようにサイトが判断されているかを知らないと、圧倒的不利になってしまいますよね…。
つまり、サイトを運営し、検索順位を上位にあげたい場合、
これらが両方とも必要ということです!
※前者をユーザビリティ、後者をクローラビリティと言ったりします。
近年ユーザビリティの重要性が、より上がってきているよ
ところで、さっきから「Googleのクローラーが~」などと言っていますが、そもそもなぜGoogleにこだわるのでしょうか?
次の見出しの「〈1〉検索エンジン」では、その理由を見ていきましょう。
〈1〉検索エンジン
3つの検索エンジンと、そのシェア率を見ていきます。
主要な検索エンジン3つ
・日本語版は2000年に開始、「ユーザーの利便性を第一に考える」ことを掲げている
・検索エンジンの世界シェアトップ(中国とロシア以外はすべて1位)
Yahoo! Japan
・1996年に開始、2010年からGoogleの検索エンジンを採用
・基本的にGoogleと検索結果は同一だが、Neverまとめ、Yahoo!ショッピング、ニュース、知恵袋などの関連サービスの表示が異なる
ヤフーでググるというフレーズは、ある意味正しい?!
Bing
・壁紙の美しさ、動画検索の利便性が特徴
・下記のデータのとおり、近年Bingのシェア率も伸びてきている(Windows 10の既定検索エンジンであるため)
・とはいえSEO的には、Googleと同じ対策でいい
※なお、海外のYahoo!は、Bingの検索エンジンを採用している(ややこしい)
検索エンジンシェア率(日本・2020年版)
パソコン
- Google(Yahoo! Japan)→約88%(昨対マイナス4%)
- Bing→約11%(昨対プラス4%)
スマホ
- Google(Yahoo! Japan)→約99%
【出典】検索エンジンのPCシェア、日本ではGoogleが減少しBingが増加
もはや、”先生”ですらなかった・・・
SEO対策でGoogleのことばかり言及する理由がわかってもらえたと思います。
次に、「〈2〉SEO内部対策」では検索順位を上げるための具体的な対策を見ていきましょう。
〈2〉SEO内部対策
ここからは、本格的なSEO対策について見ていきます。
「内部対策」がSEO全体の半分を占めるほど分量が多いですが、頑張りましょう!
「ページ内容の質が命」ということは最低限押さえておこう
内部対策と外部対策の違いは?
- 内部対策=サイトの中で行うもの(コンテンツ最適化など)
- 外部対策=サイトの外で行うもの(被リンク)
なぜ内部対策が必要か
・検索順位は、Googleのクローラーが巡回して決まる
→Googleにクロールされやすくする+良質なコンテンツであることを伝える対策が必要
※昔と比べて、内部対策の重要度は下がってきている(今はコンテンツの質が最も重視される)
タイトルタグ(<title>〇〇</title>)
・タイトルは検索順位に非常に大きな影響をもたらす
・キーワードを含めて、ユーザーがクリックしたくなるようなタイトルをつける
・固有のタイトルをつける(同じタイトルのページがすでにネット上に存在しないか、公開前に調べる必要あり)
※タイトルは一度公開した後は、3か月以上は変更しないほうがいいとされている(変更が過剰なSEO目的と判断されると、順位が大幅に下がることも)
タイトルの最大文字数について
- PC→30~33文字くらい(32字の場合がもっとも多いと思われる)
- スマホ→36~40文字くらい(PCよりも多く表示されるイメージ)
英小文字は1/2文字、英大文字は2/3文字とカウントされる
【出典】【2019年徹底検証】ブログ記事のタイトルが表示される文字数は?
※SNSでのシェアがメインの場合、文字数が多いほうが伝わりやすくて有利な場合もある(例.Twitter→スマホで40字まで表示)
その他
・重要なキーワードはなるべく左側に書くといい、とされている(Fの法則;ヒトは左から右に目を動かし、左から文を読んで瞬時に判断するため)
・文字数はクリック率に影響するものであり、直接SEOに影響があるわけではない
メタディスクリプション(meta description)
・検索結果に表示されるページの要約のこと
・検索結果に表示される文字数
- PC→120文字程度
- スマホ→50~90文字程度(変動あり)
・直接的なSEO効果はないが、クリック率に影響するため、設定する場合が多い(間接的にSEOに影響する)
・メタディスクリプションもキーワードを意識して書いたほうがいい(検索されたワードが太字で表示されるため)
・設定していても、Google検索エンジン側でクエリに応じて書き換えられて(本文から抽出されて)表示されることも多い
※以下のように、メタディスクリプションの重要度は高まっている模様
【参考】「メタ ディスクリプションがない」がモバイル ファースト インデックスの一般的なエラーに追加
ときどきHTMLやCSSを載せてるけど、参考までの情報だから無視してもOK
見出しタグ
h1のタグ(<h1>〇〇</h1>)
・タイトルタグと統一されていることが多い(同一でも特に問題はない)
・h1タグはタイトルタグと同様な存在であり、1ページに1つが好ましいとされている
h2以下の見出しタグ
・検索結果に、見出し(おもにh2)が表示されることも増えている
→特にh2に関しては、キーワードを入れることやクリックしてもらえる言葉選びも重要
内部リンク
内部リンクとは
・内部リンクとは、自分のサイト内のページにリンクを貼ること
・場所としては本文内だけでなく、ヘッダー、フッター、サイドバーなども含まれる
・クローラーの巡回しやすさ+クローラーからページ間の関連性の評価+関連する内容(ユーザーがさらに知りたいこと)を繋いでユーザビリティ向上
内部リンクとして効果的なものについて、下の6個を見ていこう
適切なアンカーテキスト
・アンカーテキストとは、リンクのテキストのこと
・アンカーテキストにもキーワードを含めることが大事
※例えば、アンカーテキストが「こちら」だけだとクローラーは内容を認識できない
サイトマップ作成
・サイトマップとは、サイト内のすべてのページへのリンクが設置されているページのこと
【参考】サイトマップ(当ブログのページリスト)
パンくずリスト作成
・パンくずリストとは、ブログ記事上部でよく見る「大カテゴリ>中カテゴリ>記事タイトル」のようなもの
グローバルナビ作成
・グローバルナビとは、サイト上部やサイドバーなどによく設置される、サイト内の共通の案内メニューのようなもの
(スマホだと≡のマークをタップして表示されることも多い)
適切なカテゴリー作成
・カテゴリーとわかりやすい階層作りも大事(検索結果に表示されることもあり)
適切なタグ作成
・現在はタグを設定する場合、1ページに3~5個以内が良いとされている
・カテゴリとは違う視点(カテゴリー同士を横にまたぐもの)を意識するとよい
【参考】タグの名付け方、SEOを意識したタグクラウドの作り方
・タグは多すぎるとユーザビリティを下げ、SEO的にも悪影響
→記事の少ないカテゴリや雑多なタグページにはnoindex設定をするのが無難(一部の質の悪いページがサイト全体のSEOに影響を与えるため)
※noindex→クローラーの評価の対象にせず、検索結果にも表示しない
ページの表示速度
・表示速度が遅いページは、検索順位を下げられてしまう(2018年より)
※表示速度がすでに問題ないページは、さらに速くしても順位が上がるわけではない
・ページの表示速度は、ユーザーの離脱、直帰に大きく影響する
- 表示速度が1秒から3秒まで遅くなると(+2秒)、直帰率は32%増加する
- 表示速度が1秒から5秒まで遅くなると(+4秒)、直帰率は90%増加する
【出典】Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed(2017年の調査)
ページ表示速度の改善方法の例
・不要な画像の削除、画像サイズの最適化(圧縮)
・不要なCSSおよびJavaScriptの削除、最適化
・サーバー応答時間(TTFB)の短縮(DNSルックアップ時間、サーバーリソース etc.)
※Googleのツール「PageSpeed Insights」で表示速度の診断と改善案の確認ができる
コンテンツの質
・前述したとおり、小手先のSEOよりも、コンテンツの質がもっとも重要である
・以下、サーチコンソールのヘルプ内のコンテンツの質に関して、要約してまとめた
Googleの公式サイトの情報だから、何よりも信頼できるね
【出典】検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド(Search Console ヘルプ)
その他
メタキーワード(meta keywords)
・メタキーワードは乱用されていたため、現在はSEO上の意味は全くない(記入するメリットなし)
太字の多用はSEO上よくない?
・<strong>タグは検索エンジンに対しても強い強調を表すものであるため、多用は危険(過剰なSEOとしてペナルティの可能性も)
・定義では、見た目だけ強調とされている<b>タグを用いたほうがよい?
→しかし、Googleはこの2つのタグを区別しないと明言
→ペナルティが心配な場合や、装飾目的で太字にしたい場合はCSSで指定するのが無難
※その場合も、ユーザビリティを下げない程度に使うことを心がける
URLについて
・URLでキーワードなどで区切るとき、「_(アンダーバー)」ではなく「-(ハイフン)」を使うことが推奨されている
・日本語URLはSNSなどでシェアするときに長くなってしまうので、現在では推奨されていない
最難関である内部対策は、これで完了!
ここまで来たら、もうSEOの基本は半分以上はマスターしたようなものです。
内部対策を何となく理解できたら、「〈3〉外部対策」についてもさくっと見ていきましょう。
〈3〉SEO外部対策
SEOの外部対策とは、一言でいうと「被リンク」対策のことです。
被リンク
・被リンクとは、外部のサイトから自サイトにリンクしてもらうこと
→Googleの順位を決める基準のひとつである
・被リンクの購入や自作自演の被リンクは重大なペナルティ対象になる
・ペラサイトや質の低いサイト、関連性のない相互リンクはペナルティの可能性あり
・関連性の高い同業サイトや権威のあるサイトからの被リンクが良い
・現在では、昔と比べて、被リンクの重要度は減っている(悪質なものが多かったため)
ペナルティの知識は次項の「逆SEO」で役に立つよ
ソーシャルネットワーク
・SNSでのシェアの重要度は増している
(自然発生的なシェアによる拡散は、間接的にSEOにも影響する)
これで内部対策・外部対策の両方とも完了!
このあとに説明する「〈4〉逆SEO対策」は、外部対策とも関連するお話です。
〈4〉逆SEO対策
本来のSEO対策とは真逆で、順位を下げるための取り組みをすることです。
本来の逆SEOの目的
・根拠のない誹謗中傷のページ(ネガティブサイト)が上位に表示されている
→できる限りユーザーの目に留まらないようにしてほしい
本来の逆SEOの手法
・自サイトを作り、該当するキーワードにおいて、表示されているページよりも良いコンテンツを作って上位表示を狙う
※通常のSEOと同様、効果が出るまで時間を要する
悪質な逆SEOの目的
・ライバルサイトを貶めたい目的で行われる
悪質な逆SEOの手法(本来やったらダメなこと)
・該当サイトのコピーサイトを大量に作る
・コンテンツに乏しいサイトからリンク(質の低い被リンク)を大量に貼る
→Googleが該当サイトをスパムとみなし、順位を大幅に下げる可能性が高い
※仮にそのような手法をくらった場合、Googleのサーチコンソールからリンク一覧を確認し、該当のリストを作成して、被リンクの否認をリクエストすることで対処できる
次の「〈5〉MEO(ローカルSEO)対策」は、軽く読み飛ばしてOKです。
〈5〉MEO(ローカルSEO)対策
店舗を持っている人は、MEO(ローカルSEO)対策についても知っておきましょう。
MEOとは
・MEO(Map Engine Optimization)の略であり、ローカルSEOとも呼ばれる
・MEO対策とは、Google Maps内の検索で上位表示させるための対策のこと
近年、MEO対策が注目されている理由
・Webサイトを持っていなくても行うことができる
・Map内だけでなく、普通の検索結果でもトップに表示されることがある
・MEOは実店舗を持つ人のみ可能→競争の激しいSEOよりも難易度が低い
・ポータルサイト(食べログ、じゃらん など)の集客力が低下している
・口コミによるCVへの影響は大きい(良い口コミよりも、悪い口コミのほうが影響大)
※飲食店は口コミがつきやすいが、他の業種などは口コミがつきにくい
悪い口コミがついたときの対処法
・ポリシーに違反していない限り、削除はできない
・悪い口コミに対しても、オーナーとして誠実な返事をする(イメージアップに繋がる)
・QRコードなどを活用して、口コミの投稿を促し、良質な口コミを増やす
最後に、Googleのアップデートを振り返りながらSEOの理解を深めていきましょう。
〈6〉Googleの主要アップデートまとめ
Googleのアルゴリズムは毎年、進化していっています。
SEO対策に大きくかかわる、アップデートの歴史を見ていきましょう。
過去の大きなアップデート
パンダアップデート(2011年)
・低品質なコンテンツ(コピペ、自動生成、過剰な広告など)のサイトの順位を下げた
・クオリティアップデート(2015年)でさらに品質の重視が強化された
ペンギンアップデート(2012年)
・自作自演のリンク、被リンクの購入、クローラー騙しを行うサイトの順位を下げた
・いわゆる”被リンク黄金時代“の終焉
ヴェニスアップデート(2015年)
・「歯医者」のような地域性が絡んでくる検索ワードに対して、地域を入力していなくても、ユーザーの場所を考慮した検索結果を表示するようになった(病院、役所、美容院、居酒屋 etc.)
モバイルフレンドリーアップデート(2016年)
・モバイル対応していないサイトの順位を下げた
健康アップデート(2017年)
・信ぴょう性や根拠の薄い、医療や健康を扱うサイト(医療系のキュレーションサイトなど)の順位を下げた
・日本のみ実施(異例)
最近のアップデートおよび今後の予定
コアアルゴリズムアップデート(2020年5月)
・「健康・医学」「財務、金融、法律」などYMYL系を中心に、幅広く順位の大変動が起きた
【出典】コアアルゴリズムアップデートによる2020年5月5日からの順位変動について
“Your Money or Your Life”の略。人々のお金や人生に影響を与えるものを指す言葉(幸福、健康、金融など)。
モバイルファーストインデックス(2018年~2020年)
・従来はPCサイトをもとに、スマホ版の検索順位を決めていた
・2018年からPC版の検索でも、スマホサイト基準の順位で表示されるようになった
・2020年9月にモバイルファーストインデックス(MFI)完全移行する予定
※これはインデックスに関する話であり、すでに全ページがスマホ対応しているサイトでは、順位に大きな影響はないとのこと
まとめ:SEO対策の基本
【検索エンジン】
Google一強!Yahoo Japanも同じ検索エンジンを利用している
【SEO内部対策】
コンテンツの質の向上が最優先!タイトルや見出し、内部リンクの対策も意識すると良い
【SEO外部対策】
被リンクの自演はNG!SNSの活用も視野に入れると良い
【逆SEO対策】
された場合の対処法を確認しておこう(リンクの否認)
【MEO対策】
店舗持ってる人は、SEOだけでなくMEOも意識しよう
自分の知識の整理もかねて作成したのですが、SEO初心者の方が基本をざっくり理解するのにお役立ていただけたら幸いです。
なお、SEO対策をしていても、新規ドメインで開設してから半年以内だと、検索順位がほぼ圏外なんてこともあります。
その場合、まずはドメインパワーがつくまで、更新し続けるのがいいかと思います。
コメント