どうも、就職せずに留学の道を選んだきむりょです。
大学4年間で留学できなかったから、卒業後に海外行こうと思うけど、半年~1年くらいなら平気だよね・・・?
社会人になる前に1度海外での生活を経験したいけど、周りから「新卒で就職しないこと」と反対されてて、決断できない・・・
大学卒業後、就職せずに留学するかどうか・・・これは人生における大きな決断です。
それを決断するために、次の段落で出てくる2つの問い(基準)について、深く考えてほしいです!
この記事では、自分の実体験や留学中に周りから聞いた話を交えながら、留学をするかどうか決める手助けになるような情報を載せました。
あとから後悔してほしくない・・・そういう思いで書いたので、ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。
大学卒業後の留学を決断する基準はこの2つ
【1】なぜ大学卒業後に留学するのか?目標(ゴール)は明確?
【2】人生に1度きりの新卒カードを捨てる意味(不利益)を理解してる?
この2つをすでにクリアしていれば、ここから先は読まなくていいです!
まだはっきり答えられなかった人は、この先を読み進めていけば自ずと答えが導けると思います。
なぜ大学卒業後に留学したいのか
最初のステップとして、なぜ大学卒業のタイミングで留学したいのか、理由を整理しましょう。
別に、立派な理由でなくても大丈夫です!
1つ1つが弱くても、複数の理由を組み合わせることで、オリジナリティと説得力が増しますよ。
(↑ちなみに、この方法は就活の志望動機等でも使えます。)
あとから後悔しないためにも、真剣に考えておきましょう。
それでは、大学卒業後に留学する理由の例を紹介していきます。
※すでに明確な理由がある場合は、次の段落「目標(ゴール)」に移ってください。
大学4年間で留学できなかった
「本当は大学在学中に留学したかったが、時間がなくてできなかった」
私も、大学在学中に留学と呼べないほど短期(1~2週間)の留学は経験しましたが、3年生からは大学の研究が忙しく、長期留学は行けませんでした。
就活の時期になり、いろいろ悩んだ結果、どうしても長期留学がしたい、と思うに至りました。
就活が上手くいかなかった
「一生懸命就活したけど、納得いく内定がもらえず、思い切って留学しようと思う」
大学3年頃から急に始まる就活で、悩んだり戸惑った人は多いと思います。
就活は運やご縁の要素も大きいので、実力はあるけど、いい所でもらえず、就職留年するくらいなら留学して挽回しよう!と考えるのもわかります。
今は就職する気が起きない
「まだまだ就職したくないから、海外に逃げたい」
一見、消極的な理由に見えますが、留学するという意欲はあるという、実はアクティブな理由です。
就職前に海外経験を積みたい
「就職したら留学する時間がなさそうだから、今のうちにしたい」
たしかに、(仕事によりますが)社会人留学や海外出張はなかなか機会がないでしょう。
価値観に触れ、視野を広げたい
「日本とは違う環境でいろんな価値観に触れて、視野を広げたい」
おそらく海外に行きたい人は皆この考えを持っているのではないでしょうか。
自分が常識だと思っていたことは、実は海外ではぜんぜん通用しない経験や文化の違いに戸惑いながらも、今までの自分の世界観が変わる経験は本当に貴重です。
英語力を上げたい
「英語圏に身を置いて、英語力を爆上げしたい」
日本でも英語は勉強できますが、やはり現地に住むのが一番手っ取りばやく学べますね。(特にスピーキング力)
◆ ◆ ◆
ここまでで、自分なりの留学の理由が明確になりましたでしょうか?
(ここに無いオリジナルの理由でももちろんOKです。)
それでは、次のステップに移りましょう。
留学で達成する目標(ゴール)は何か
ここでは、留学する目標(ゴール)を定めます。
このステップは非常に重要です!絶対に飛ばさないで下さい。
目標がしっかり定まってないと、無意味な留学になりかねません。
それでは、目標やゴールの例を紹介していきます。
英語の資格、試験
TOEIC、TOFLE、IELTSなどが有名どころですね。
スピーキングとライティングも含まれるTOFLE、IELTSは世界中のノンネイティブ向けの試験なので、海外で受験しやすいと思います。
また、日本で最も有名なTOEICに関しても、海外受験は開催されている場合があります。
たとえば私は、帰国までにTOEIC800点超えを目標にしていました。(無事、達成しました)
資格や試験を目標にするのは、スコアを確認できるので、具体的な目標を立てるのにぴったりです。
海外インターンシップ経験
海外での企業インターンシップは、留学生の間で人気があるように思います。
でも、期待しないほうがいいです!
インターンシップの概念が、日本とはまるで違います。(むしろ日本が特殊?)
無給のインターンシップは、バイトの無給労働(他のバイトの人と同じことをしてるのに無給)と同じように扱われることが多く、
有給のインターンシップであっても、こちらから主張しない限り、誰でもできるような雑用をひたすらやることが多いと聞きます。
そもそも、会社側はインターンシップ自体を、完全にビジネスと捉えられています。
もっとはっきり言えば、日本人はいいカモだと思われています…
くれぐれもエージェントや現地の会社に騙されないように気をつけてください!
日本のように、お金を払えばいいサービスを受けられる、なんてことは基本ないと思っていいです。(実体験)
まぁ、帰国後の就活も考えると「海外インターンシップ」は聞こえは良さそうなので、選択肢のひとつとして検討するのはアリかもしれません。
海外でのバイト経験
正直、ごく一部の優良なインターンシップを除いて、そのほかのインターンシップに参加するくらいならバイトしたほうがよっぽど良い経験じゃないかと思います。
ただ、ここでいうバイト経験というのは、ローカルの環境に近いものです。
日本食レストラン(いわゆるジャパレス)で働くのも悪いとは思いませんが、スタッフが日本人だらけの所は避けましょう!
海外ではスタッフと現地の人との距離がとても近く、接客や料理に対する「美味しかった!」「最高!」といった感想もその場で伝えてくれることが多いので、交流を楽しめると思います。
ただし、ローカルレストランで働く場合、ある程度の英語力(リスニング・スピーキング)が求められるので、それを早めにクリアするのが課題かもしれません。
語学学校への入学・卒業
短期間(数週間~3か月;英語の上達度による)通うのはアリだと思います!
ただし、クラスメイトがほとんど日本人の環境に、長期間通うこともおすすめしません。
基礎の基礎を学んだあとは、外にでて生きた英語を学ぶほうが効率的です。
海外での異文化体験
「異文化体験」だけだと、曖昧過ぎるかもしれません。
どういった体験がしたいか、そこから何を学ぶか、具体的に定めるといいですね。
コミュニケーション能力の向上
これも「コミュニケーション能力」だけだと、曖昧ですね。
・相手の意見を聞きつつ、自分の主張もしっかり述べる
・チーム全員の意見をとりまとめ、リーダーシップを身につける
上記のように、自分で具体的な内容に置き換えてみましょう。
◆ ◆ ◆
ここまでで、初めに述べた「2つの基準」に関しては完成しているはずです。
お疲れ様でした!
続いて、ある意味1番気が重いパートですが、新卒で就職をしないこと(不利益)について理解していきましょう。
新卒カードを捨てる意味を理解しているか
新卒カードとは
日本では新卒一括採用方式が定着しています。
このように、経験をほぼ問わず採用することは、世界的に見てもとても稀です。
新卒カードというのは、人生に1回しか使えません。
「経験を問わずに、幅広い分野で採用しますよー」という、本来は就活生にとって非常にありがたい権利です。
「3年以内は新卒扱い」って本当?
ネット上ではそう書いてあることが多いですし、国もそのように推奨しているようです。
しかし、現実は違っていました…。
社会人経験なしで留学から帰国し、日本で就職活動をした場合、あなたはほとんどの場合、新卒としては扱われません!
企業によっては、3年以内はOKとちゃんと書いてあるところもありますが、仮に書いてあったとしても選考で不利になる可能性はあります。(本音と建前がありますので)
「うーん。じゃあ、第2新卒枠で応募すればいっか」
・・・甘いです!(←過去の自分へ)
第2新卒とは、1~3年程度社会人経験があることが前提です。
社会人経験のない既卒は、フリーターだろうが留学だろうが、起業からしたらただの既卒です。
(実際にエージェントの人にそう言われたことを今でも覚えています…)
新卒を捨てるメリット・デメリット
見出しに書いといてなんですが、「新卒カードを捨てること」単体で見たときに、メリットはどこにもありません。
デメリットとしては、既卒だと新卒と比べて、大幅に就職先の選択肢が狭まるということです。
「俺は留学ですごい経験をたくさんしたから、他の新卒の人より有利じゃね?」
基本的に新卒の人より有利になることはかなり少ない、と思ったほうがいいです。
逆に会社の経営者(または採用担当)の立場になって考えてみてください。
新卒カードを捨てて、海外へ行って、ある程度英語を話せるけど、新卒より1~2年ほど年上の人を採ろうと思うでしょうか?
もちろん、その人によっっぽど魅力がある、または、海外でやってたことがそのまま会社で活かせる場合は別ですが、ごく稀ですよね。。
最終決断は、これらを比較して考えよう
新卒を捨てるデメリットを意識して書きましたが、ここまで理解していただけたでしょうか?
それでは、前半で考えてもらった「留学したい理由や目標」と「新卒カードを捨てること」を、あなたの頭の中で天秤にかけてください。
この問いに正解はありません。
「やっぱり留学はやめて、就活をしよっかな…」
「新卒カードを捨ててでも、それ以上の価値のある留学を実現してやる!」
あなたがよーく考えて決断したなら、それが、その時点で地球上でもっとも正解に近い答えです。
おわりに
長くなってしまいましたが、読んでくれてありがとうございました。
ちなみに、私自身はあまり考えずに、留学する道を選んでしまいました。
そのような選択は、あまりにも危険です・・・
新卒を捨てて留学することの意味をしっかり理解したうえで、決断してくれることを願っています。
もし私に相談したいことなどあれば、コメント欄やTwitterのDMでいつでもどうぞ!
自分なりに精一杯、回答したいと思います。
それでは、この記事が少しでもお役にたったら嬉しいです。
コメント
きむりょ様、初めまして、
ブログ拝見致しました。
私は大学4年生の息子をもつ母親です。
大学3年の時に大学での留学にカナダに行く予定でしたが、まさかのコロナで中止になりました。留学を諦めきれず就活をしないで海外の大学院に行くつもりで就活をしなかったのですが、コロナも延々と続き海外に行く事さえもわからない状態が続いていますので、とりあえず就活もしながら様子を見てみてみればと言いましたら、勉強しながら就活もしてなんて両方はできないと言われまして、周りの友人など就活している中自分もどっちかと迷いながら両方やっていたみたいです。
息子が大学卒業してから海外の大学院はイギリスであれば一年でいいみたいだと言っていましたが、TOEICを勉強していて、TOEFLに勉強し直さなければならないのと、院で勉強したい事がないと行く気がなくなった感じがしましたので、語学留学以外に何かないかと調べていましたら、大学に勉強しながらインターシップをするというプログラムを見つけ、そこに行ってみたら?と私が勧めまして、行く気半分、就活をまだ続けていて今に至っています。きむりょ様のインターシップを期待してはいけないと言うのをみて、アメリカでインターシップをしても日本とは違うでしょうし、色々先の見えない事に悩んでしまっています。
大学卒業して、又海外の大学に行くでも就職できるのか?とりあえず飛び込んでいいと思いますか?そんな事聞かれてもわからないでしょうけど…
大学入る前から海外に留学したいと言ってまして、実現させてあげたい、してほしいと親として思うのですが、
不安になってしまったのが正直な気持ちです。長々とすみません。
コメントありがとうございます!
「大学卒業後に留学して、将来の就職に問題はないか」といった質問だと解釈して回答します。
先に結論を言うと「留学したという事実だけで就活で有利になることは稀だが、それを覚悟した上で留学するのはあり」です。
基本的に、一部の世界的に有名な大学を除いて、海外の大学院の卒業や海外インターンシップの経験自体で、将来の就活に有利になることはない、と思っておいた方がいいと思います。
留学から戻った後の就活では、留学した数年の間、新卒で入社してすでに会社の戦力となっている人達よりも優れている点があるかがポイントになります。そういった意味では、留学経験がそのまま即戦力になるような職業でない限りは、大学院卒業やインターンシップの経験自体で評価されることは少ないです。
ただ、そこから発展して評価されるケースはもちろんあると思います。就活で重視されることの1つに「自分なりに考えて行動して、時には失敗しつつも、最終的には課題を克服した経験」があると思っています。そのような姿勢で、受け身にならず自分なりに行動して過ごせば(そしてそれを論理的にできればデータも交えて説明できれば)、きっと就活の時に評価されるポイントになると思います。
留学から戻ってきてもそれが評価されない可能性も考慮し、それなら一旦就職しよう!という決断でもいいですし、それでも行きたい!ということなら、一度きりの人生なので思い切って行ってもいいと思います。
長くなりましたが、これで回答になっていますでしょうか。どちらの道を選ぶにしても、同じことで悩んだ身として息子さんを応援しています!!