沖縄に帰省したときに参加したホエールウォッチングが、いろいろな意味で衝撃的だったのでシェアします…。
地獄のホエールウォッチング
受付をすませ乗船
朝8:30に那覇の近くの港に集合しました。
私は知り合いと参加しました。周りは家族連れなど、計25人ほど。
注意書きが書かれた書類にサインをして受付を済ませ、船に乗り込みます。
船は想像してたよりけっこう小さめでした。
そして、その日は「波浪注意報」が出ていました。
港から見る分には、そこまで荒れているようには見えませんでしたが・・・
ちなみに前日は「波浪警報」で中止になったらしい
出港早々に揺れまくる
クジラを見るには、陸から片道1時間半ほど離れた場所に行く必要があるようです。
小さい船だからなのか、運転が荒いからなのか、はたまた波が高いからなのか、めちゃくちゃ揺れました。
最初はまだ余裕があり、「やっぱ沖縄の海きれいだなー」とか言ってました。
船酔いはあまりしない方だと思っていましたが、出港から30分で限界に達しました。
風をあびるため船の端に移動しましたがそれでも治まらず、ついにリバースすることに・・・
一度リバースするとしばらくは楽になりますが、安心するのもつかの間、またすぐに酔いが襲ってきます。
リバース用の紙袋も用意されていたのですが、「海に直接リバースしたほうがいいよ」と職員の方に言われ、2回目からは海に向かってしてました(おそらく後処理がめんどいため)
結局そこで残りの2時間半を過ごすことになりました。
船の端には自分以外にも5人ほど仲間がいました。
揺れが最高潮のときは、交互に譲り合いながらリバースしてたw
途中でメガネを紛失
私は裸眼だと視力0.1くらいで、いつもメガネをかけています。
海にリバースしてる最中も波が顔にかかるほどの荒波だったのですが、4回目?のリバース時にふとした隙にメガネがずれ、そのまま海中に消えていきました。
すぐさま(口の周りが汚れた状態で)職員の人に報告したのですが、当然探す手段もなく・・・
肝心のクジラは・・・
「裸眼だとぜんぜん見えないけど、せめて写真だけでも撮ってやろう!」
そういうモチベーションでなんとか過ごしていましたが、結局、クジラの出現ポイントとなる地点(海上)に到着して待機しても、クジラは現れず。。
すまん、その日は昼まで寝てたや
まぁ、クジラなんかどーでもいいんです!(?)
そのまま港に向かい、港が見えてきたとき、私と周りの(リバース)仲間の口から自然と笑みがこぼれたことは想像に容易いでしょう。
生きて帰れたことだけで幸せ・・・
上陸後は3か月ほどの間だけ使える「再乗船チケット」が配布され、解散となりました。
3時間で6回以上リバースして終わりという、すごい経験でした。
後から一緒に乗船していた友人(席に残っていた)に聞いたら、船内もほとんどの人がリバースしたりして余裕なく、地獄絵図だったそうです・・・
なんとか帰還(下船)して個人的に感じたこと
無抵抗な人間のちっぽけさ
ただ揺れに耐えるだけなのに、気分が悪いまま、ひたすらリバースを繰り返すしかない。
海の上なので、船が陸に戻らない限りこの現状から逃げられるはずもない。
一瞬の隙にメガネがずれ落ち、広い海に一瞬で消えていく様子をただ茫然と見るしかありませんでした。
全部受け入れてくれる海の偉大さ
どんなに激しく汚くリバースしても、それをすべて受け入れ、一瞬で浄化する(?)海の偉大さに感動しました。
「なーに、これくらい大したことないさ!」と言ってくれているように感じました(勝手に)。
地上に自力で立てることのありがたみ
地上は自由です!基本的に制限なく、どこへでも行けます。
しかも海のように揺れていません。疲れたら座ったり寝転がったりして休みこともできます。
これほど自由なことがあっていいのでしょうか…!
本当に大切なこと
自由さを実感するにつれて「自分の人生をもっと大切にしよう」「やりたいことはどんどん挑戦しよう」という気持ちになりました。
一緒に乗船した友人もだいぶ気持ち悪くなっていたようですが、上陸後に笑いながら話し合えてもっと仲良くなり、なんだか良いことばかりです。
ますますポジティブな性格になった気がするw
まとめ
というわけで、クジラにはあえずしんどい船旅でしたが、頭の中がスカッとして人生観が大きく変わったとても有意義なクジラ抜きのホエールウォッチングでした。
余談ですが、そのあと近くのイオンに直行し、空腹でパスタとデザート(チーズケーキ)をペロッと平らげました。
食後にメガネ屋に行って5分で選び、速攻で新しいメガネ(欲しかったブルーライトカット機能付き)を作ってもらい満足して帰宅しました。笑
コメント