いただきますは何という?食事の沖縄方言まとめ【沖縄人が解説】

ハイサイ!沖縄そばを食べて育ったきむりょです。

英語では食事の前後の挨拶である「いただきます」「ごちそうさま」に相当する言葉はないそうですね。

ただし、沖縄の方言(沖縄弁/うちなーぐち)にはちゃんと存在します!

また、本記事では沖縄の食事に関する素敵な言葉も合わせて紹介しています

ぜひ他の言葉にも目を通して、琉球文化を体感してください。

「いただきます、ごちそうさま」を沖縄方言で何という?

それぞれのうちなーぐちと、その意味を詳しくみていきましょう。

いただきます

「いただきます」は沖縄の方言で「くわっちーさびら」と言います。

「くわっちー」は「ご馳走」という意味です。

「さびら」は丁寧な言い回しであり、「させていただく」といった意味合いです。

この2つを合わせて、「ごちそうになります(=いただきます)」となります。

ごちそうさま(でした)

標準語では「いただきます」と「ごちそうさま」はまったく違う言葉ですが、うちなーぐちではもっとシンプルです。

「ごちそうさま(でした)」は沖縄の方言で「くわっちーさびたん」と言います。

もうお気づきだと思いますが、「さびら」が現在形「さびたん」が過去形に対応しているので、語尾を変えるだけでOKです。

※「くわっちー」と表記しましたが、実際は「くゎっちー」(ちっちゃい”わ”)と発音したほうが、より沖縄語ネイティブに近いです。

食事で使える!関連するうちなーぐちをご紹介

これらを追加で覚えていれば、沖縄の食事をさらに楽しめるでしょう。

美味しい/美味しかった

「おいしい/おいしかった」は沖縄の方言で「まーさん」「まーさいびん」と言います。

語尾をつけて「まーさんやー」「まーさんどー」「まーさいびんどー」と言うことも多いです。(語尾の「やー」「どー」に特に意味はありませんが、気持ちがより伝わります。)

また、すごく美味しいときに「いっぺーまーさん」とも言います。

「いっぺー」は「いっぱい」「とても」というような意味です。

非常によく使う言葉なので、ぜひ覚えて沖縄で使ってみましょう。

さらに、驚きの感嘆詞である「あきさみよー」を付けて言えば、あなたも完全にネイティブ沖縄人です!笑

「あきさみよー、いっぺーまーさん!」

召し上がり下さい

「召し上がりくさい」は沖縄の方言で「うさがみそーれー」と言います。

「うさがみ」は「食べる」という意味の沖縄方言「かむん」の尊敬語「うさがゆん」の変化形だと言われています。

「そーれー」は「~してください」という意味です。

かめーかめー攻撃とは?

ちなみに、沖縄のおじぃ、おばぁの家に行くと、必ずと言っていいほど「かめーかめー」と言って食べ物をたくさん差し出されます。

かめー、かめー」は沖縄方言で「食べなさい、食べなさい」という意味です。

これは沖縄の文化みたいなものであり、断っても(もちろん善意で)次から次に食べさせようとしてくることから、「かめーかめー攻撃」と呼ばれたりします。笑

美味しい料理(景色、優しさ etc.)

ぬちぐすい」はとても美しいうちなーぐちなので、ぜひ覚えてほしいです。

「ぬち」は「命」、「ぐすい」は「薬」を意味するので、直訳すると「命の薬」です。

そこから転じて、「(体が元気になるくらい)すごく美味しい料理」を指すようになりました。

(食べた後だけでなく、食べ物を見て「美味しそう」と言いたいときにも使えます。)

このほかにも、「(エネルギーを得られるような)素晴らしい景色」や「(生みの親である)母親の愛情」など、幅広いニュアンスで用いられます

沖縄には今でもこの「ぬちぐすい」の精神が根づいています。

まとめ

  • いただきます → 「くわっちーさびら」
  • ごちそうさま → 「くわっちーさびたん」

今回の記事では、上の2つの沖縄方言の意味や使い方を解説しました。

日本人にとって食事の挨拶は馴染み深いものなので、食べ物に感謝して、作ってくれた人にも感謝する気持ちを大切にしていきたいですね。

また、そのほかにも食事に関するうちなーぐちを多数紹介してみました。

ぜひ実際に沖縄に足を運んで、美味しい料理を食べて、自然豊かな景色に癒されて、うちなーんちゅ(沖縄人)との温かい交流を楽しみながら、「ぬちぐすい」を体感してみてください。

では、またやーさい!(またね)

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